英語が必修科目となった小学生の英語学習について、どんな学習方法が英語を身に付けやすいでしょうか。
こちらの記事にて英語の本の読み聞かせ効果について触れました。
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英語の本を読み聞かせるメリット
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ですが、「どんな本を選んだらいいかわからない」「子どもが興味を持ちそうな本がわからない」「どのくらいのレベルの英語なら抵抗なく聞いてくれそう?」そんな疑問が湧いてきます。
そこで、どんな本を選べばよいか悩んでいる方に、英語の読み聞かせに適していると思われる絵本をご紹介します。

今回は高学年向けとして紹介しますが、読んであげるお子さんの興味や習熟のレベルに合わせて選んでいただけるとよいと思います。
We're Going on a Bear Hunt
ある日、お父さんと3人の子ども、赤ちゃん、そして一匹の犬が狩人になって、くまを狩りに出かけます。
くまを探して、草原を抜け、川を渡り、沼地を通り抜けていきますが、さて、一行は本当のくまに出会えるでしょうか。
読み聞かせだけでも十分に楽しめるのですが、草をかき分けたり川を渡る動作など絵本にある動作を一緒にやってみると、絵本の世界に入り込んで楽しむことができます。
絵本に出てくる、場面に合った面白い擬音も口に出すと面白いですよ。
子どものわくわく感を刺激し、想像力を高めます。
くまに追いかけられるラストシーンは、みんなで盛り上がります。
The Little house
とある田舎町にある、小さいけれど丈夫な一軒家が主人公のお話です。
小さな丘の、りんごの木に囲まれた小さな家。
その風景はまさに田舎そのものです。
一軒家は自然豊かなのどかな生活を楽しみつつも、遠くに見える都市の明かりを見て、その暮らしに憧れていました。
時間が経ち、小さな家の周りには新しい住宅が建設され、だんだんとアパートに変わっていきます。
路面電車が走るようになり、気づくといつの間にか鉄道や地下鉄が走るようになっていました。
一軒家の周りは都市化が進み、いつしかりんごの木はなくなって、家を囲む環境はどんどん悪化して行くのでした。
一軒家に住む人はもういません。
空き家になった家はどんどんぼろぼろになり、近くを通る人も目をやることもなくなります。
都市に憧れた小さな一軒家は、寂しい気持ちになり、こうなる前の田舎だった頃を懐かしむようになります。
そんなある日、ある家族が一軒家の近くを通りかかります。
小さな一軒家の主観で描かれるストーリーですが、どんどん変わって行く周囲の環境と、全く変わらない一軒家が対比され、町の開発とともに人も忙しくなっていく様子には大人も感じるものがあります。
お話の最後に現れる女性が、大工に頼み一軒家を静かな田舎の丘へと移築させ、家族で引っ越してきます。
一軒家は、のどかな暮らしに戻れたことを嬉しく思い、幸せな時間を過ごすことになる…読後はとても救われた気持ちになれました。
日本語訳も出版されており、多くの人から愛されているストーリーです。
Pumpkin Soup
ある日森の奥の白い小屋で、猫、リス、あひるはかぼちゃスープを作ることにしました。
猫がかぼちゃを切って、リスがスープをかき混ぜて、あひるが塩を入れる役目…それぞれが役割を楽しく果たします。
ところがある朝、早起きしたあひるが「今日はぼくがスープを混ぜる」と言いだして3匹は大げんか…そしてあひるは家出をしてしまうのです。
すぐに帰って来るかと思いきや、夕方になってもあひるは戻ってこないのです。
その日のスープは塩が多くてしょっぱくなってしまいました。
猫とリスは、あひるにスープを混ぜさせてあげればよかったと後悔します。
そして暗い森にあひるを探しに出かけていくのですが…
様々な言い回しが使われている絵本です。
絵本のイラストもとてもきれいで、森の風景や家の明かりなど、情景だけではなく感情を合わせた空気が伝わってきます。
まとめ
英語の絵本にも、語感、リズム感を楽しむもの、お話をじっくり聞かせるものなど、いろいろな種類があります。
お子さんが好む傾向も年齢や習熟とともに変化して行くので、時々本屋さんやインターネットで新しいものを調べてみるとよいでしょう。
英語の絵本の読み聞かせを通して、親子で楽しい時間が過ごせるのが一番です。